患者の笑顔がやりがいにつながる

看護師の仕事は肉体労働であり、夜勤などのシフト制で土日も関係ない。そのため、働き方を模索する看護師が多く離職率は高いが、その一方で継続して働き続ける看護師も多いのが現状だ。看護師を続けていくには、モチベーションを持つことが大切だが、そのモチベーションとなっているのが看護師のやりがいと言える。外来においても病棟においても、基本的にケガや病気の人と関わるだろう。そうした身体的な問題があるだけでなく、場合によっては生活自体に支障が出ていることもある。また、身体的な問題が、生きることも辛いと精神面に影響を及ぼすこともあるのだ。

治療でより良い結果を引き出すことを目標とし、多職種で構成される医療チームは患者に関わっていく。もちろん、辛い結果になることもあるが、良い結果が出たときは患者だけではなく看護師も同様に喜びを感じられる。始めは表情が暗くあまり自分の気持ちを表現しなかった患者も、治療で少しずつ改善していくと自分の気持ちを訴えることも出てくるのだ。そして、徐々に症状が快方に向かえば笑顔で過ごす日々が増えてくる。そんな患者の姿が、看護師のやりがいにつながるだろう。ここまでこの患者のケアをしてきて良かった、サポートできて良かったと、自分が行ってきたことが報われたと感じられるからだ。やはり努力してきた結果が見えると、それが強いモチベーションにもつながり、看護師としてのやりがいを実感できるようになる。